保険代理店様向け勉強会(第2回)を行いました
11月15日午後4時から、岡山市民会館(302会議室)で、保険代理店様向けの勉強会(第2回)を行いました。
今回は「労災事故と会社の労務問題」をテーマにお話しし、13名の方が参加されました。
労災事故は年間約11万件発生しており、この数は交通事故のうちの人身事故の発生件数の約5分の1に当たります。それだけ、私たちにとって身近な事故だと言えます。
労災事故については、通常は労災保険の手続きをして治療をし、保険金を受け取って終了となりますが、事案によっては、会社の責任が問題になる場合があります。具体的には、会社に安全配慮義務違反があれば、労災保険の保険金を受け取るのとは別に、会社に対して損害賠償を請求できるのです。特に重大な事故が発生した場合には、会社に安全配慮義務違反があったかどうかをよく見極めなければいけません。
もっとも、会社に具体的にどのような安全配慮義務があるのか、会社はその義務にどのように違反したのかは、一見簡単なようで、実は非常に見極めが難しい問題です。労災事故があれば当然に会社に安全配慮義務違反があったといえるわけではありません。もしも労災事故に遭った場合には、早めに労災事故に詳しい弁護士に相談することが大切です。
また、事業者の方には、ぜひ、労災事故に対応した保険(賠償責任保険)に加入していただきたいと思います。万が一、安全配慮義務違反が問題になるような事故が発生して従業員から多額の損害賠償を請求されたとき、会社を守ることができますし、従業員にもきちんと補償をして会社の義務を果たすことができます。保険会社の肩をもつわけではありませんが、会社のためにも、従業員のためにも、賠償責任保険に加入されることを強くおすすめします。
勉強会では、そのほか、過重労働(過労)や残業代の問題などについてもお話しし、参加者からも様々な質問をいただきました。そうして2時間の勉強会を無事に終えることができました。ご参加の皆様ありがとうございました。
次回は平成29年1月24日(火)午後4時から、同じく岡山市民会館(302会議室)で、遺言・相続をテーマに、第3回の勉強会を実施する予定です。
(平成28年11月16日)
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