むちうちの判別検査
むちうちであることを確認するために、判別検査を受けましょう。
交通事故後、もしかすると、むちうちなのかな?と思われたとしても、実際にはむちうちかどうかはっきりと分からないことが多いと思います。
そのような場合、一人で悩んでも決して解決はしません。
判別検査によって、むちうちかどうかを確認し、症状の確認をする必要があります。
むちうちの判別確認検査には、代表的な検査方法として下記のものがあります。
①スパーリングテスト
スパーリングテストとは、神経根障害について調べる神経学的なテストです。
圧迫を加えることにより椎間孔が狭められるので、そこを通る神経根に障害があった場合、その神経根の支配領域に疼痛、しびれ感が放散します。むち打ち損傷の容態を検証するために行われる検査です。
ですが、これでしびれ感が出たからといって、後遺障害が認められることが保障されるわけではありませんし、出なかったからといって、後遺障害が認められないとも言い切れません。
また、患者はしびれが出なくても、しびれが出たと偽ることができるという問題もあります。そのため、テストとしての信用性は高いとはいえません。
同じ目的の検査方法には、ジャクソンテストと呼ばれる検査もあります。
②筋萎縮テスト
筋萎縮テストとは、筋萎縮の程度を測る検査です。
神経の麻痺が継続的に生じている場合,筋は萎縮してきますので,その程度を測ることにより,神経の麻痺の有無を検査します。両上肢の肘関節の上下10cmのところの上腕部と前腕部の腕周りを計測し、判断します。
該当箇所の筋肉がやせ細っているかどうかは外見上明らかであり、患者が偽ることはできませんから、有効なテストと言えるでしょう。
③深部腱反射テスト
神経の状態が正常であれば、筋肉と骨の接合部分である腱を叩くと筋肉が収縮します。 これを腱反射と呼びます。
腱反射は、腱を叩いたことによる刺激が神経回路を通じて中枢神経に届き、 中枢神経からの信号によって筋肉が瞬時に収縮するというメカニズムによって起こる反射で、 筋肉が損傷することを防ぐための生理的な反応です。
この腱反射がなくなっていたり、低下していたりすれば、 その部位から中枢神経への信号が途切れていることを意味し、 末梢神経か神経根に損傷あるいは圧迫があることを示唆する検査結果ということになります。逆に腱反射が過剰な場合は、これを病的反射と呼び、 中枢神経に何らかの異常があることを示す検査結果だということになります。
深部腱反射テストは腱をゴムのハンマーで叩き、脊髄や神経紺に異常がないかどうかを検査するものです。
交通事故に遭い、むちうちかどうか分からない場合は、お気軽にご相談下さい。